転職先を選ぶ際の基準にもなる「くるみん認定」

くるみんの認定基準は、次世代育成支援対策推進法という、次の時代の社会を担っていく子どもたちが健全に育成できる環境を整えるために定められた法律に基づいています。
常時雇用をしている労働者が101人以上の企業に対しては、その労働者の仕事内容と育児について「一般事業主行動計画」を作って届けることが義務付けられており、その計画を達成して定められた基準を満たした場合に、くるみん認定を受けられるのです。

転職を考えている場合に、将来出産や育児をする予定があるのであれば、このくるみん制度は1つの基準となるでしょう。また、くるみん認定を受けた企業側にも3つのメリットがあります。
まず1つ目は、「育児についてのサポートが充実している企業だとアピールできる」ことです。くるみん認定を受けると、くるみんマークを企業の公式サイトや広告、商品などで使用できるため、消費者や株主などへのアピールにとても便利です。
2つ目は、「税制優遇を受けられる」こと。これを「くるみん税制」と言い、事業用の建物や付属設備などの次世代育成支援対策資産を割増償却することが可能です。この税制優遇は常時雇用している労働者の人数によって割合が異なります。
3つ目のメリットは、「離職を防げる」ことです。くるみん認定を受けている企業は、出産・育児のために休職しても復職しやすい環境づくりや制度が導入されているため、離職率が低くなり新しく人を雇うコストがかからずに済みます。

転職先を選ぶ際には、くるみん認定にも注目しておくと良いでしょう。